令和元年度 東邦 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 14 27 54 149 248 653 1310 1043 405
【定義】
◆集計期間内に退院した患者さんを年齢階級別(10歳刻み)に集計したものです。
◆年齢は入院日時点を基準にしています。

【解説】
高齢化の進展に伴い、年齢階級別の退院患者は、60歳代以上が全体の87.3%(3,411名)を占めています。
当院は地域における、高齢者向け医療に貢献しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
令和元年度は当院はDPC対象病院ではないため公表データがありません。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 - - - 23 - 12 1 7
大腸癌 - - - 119 - 64 1 7
乳癌 - - - - - - 1 7
肺癌 - - - - - - 1 7
肝癌 - - - - - 21 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
【定義】
◆集計期間内に退院した5大がんの患者を、UICCのTNMから示される病期分類ごとに集計しています。
◆延べ患者数を数えているため、集計期間中に繰り返し入退院を行った場合は、入院回数分をカウントしてます。
◆最も医療資源を投入した病名が疑い病名の患者は、除外して集計しています。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため、-(ハイフン)で表示しています。本ページのその他の指標も同様の処理をしています。

【解説】
初発癌については、大腸癌の患者数が最も多く、次いで胃癌の患者が多いです。
再発については、大腸癌が他の癌と比べて患者数が多いですが、これは化学療法などの治療のために繰り返し入院されている方の影響によるものです。
患者様の症状やリスクに応じて適切な治療方法を提示し、低侵襲の腹腔鏡下手術の選択などにも対応しています。
当院は緩和ケア病棟を併設し患者様の希望に沿った適切なケアを受けられる体制を整えております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 16 7.50 54.13
中等症 107 17.77 81.90
重症 22 25.14 82.77
超重症 - - -
不明 - - -
【定義】
◆入院契機病名および最も医療資源を投入した病名のICD10コードが、J13~J18の患者を対象に、重症度ごとの患者数等を集計しています。
◆ICD10コードが、J13~J18とは、以下の病名を指します。
  J13:肺炎レンサ球菌による肺炎、J14:インフルエンザ菌による肺炎、J15:細菌性肺炎、
  J16:その他の感染病原体による肺炎、J17:他に分類される肺炎、J18:病原体不詳の肺炎
◆「成人市中肺炎」における「成人」とは、20歳以上を指します。
◆「成人市中肺炎」における「市中肺炎」とは、普段の生活の中で罹患した肺炎を指します。
◆重症度は市中肺炎のガイドラインによる重症度分類システム(A-DROP)により分類しています。5点満点で1項目に該当すれば1点、2項目に該当すれば2点。
 1.男性70歳以上、女性75歳以上 2.BUN 21mg以上または脱水あり 3.酸素飽和度90%以下 4.意識障害あり 5.血圧90mmHg以下

【解説】
重症度の考え方は、重症度分類システム(A-DROP)の5項目が1つも該当しなければ軽症、1項目または2項目が該当すれば中等症、3項目該当が重症、4項目または5項目該当は超重症という学会の診療ガイドラインに則しています。
当院で最も患者数が多いグループは中等症グループで、平均在院日数は17.8日、平均年齢は81.9歳です。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 28 39.25 76.96 0.00
その他 15 77.27 79.00 0.00
【定義】
◆脳梗塞の患者数や平均在院日数等を集計しています。

【解説】
発症から3日以内の急性期の患者は28名で、その平均在院日数は39.3日、転院した患者さんは0名となっています。
転院とは、身体機能の回復のために他の医療機関で集中的なリハビリ等を行う場合や、退院後に当院への通院が困難で、他の医療機関での入院を継続されることを指します。当院では、回復リハビリテーション病棟や、地域包括ケア病棟があるため、転院ではなく転棟が多くなっています。
その他の患者様は当院へリハビリおよび療養目的で転院された方が中心となっています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 197 0.24 1.06 0.00 65.07
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 113 4.61 5.51 0.88 71.42
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 82 6.83 8.98 0.00 83.65
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 66 15.21 50.50 4.55 71.85
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 49 69.04 89.71 2.04 75.33
【定義】
◆診療科別、手術の術式ごとに平均術前日数、平均術後日数等を集計しています。
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆術前日数は、入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から退院日までの日数を指します。

【解説】
内科では、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術の実施患者が153件で最も多くなっています。
平均術前日数は0.2日、平均術後日数は1.0日で平均在院日数は概ね2日前後です。
経皮的冠動脈ステント留置術(その他)は狭心症など循環器疾患の患者さんに対して細くなった心臓の血管にステントと呼ばれる管を留置するカテーテル手術です。
2番目に多く113件となっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K617-4 下肢静脈瘤血管内焼灼術 60 0.00 1.08 0.00 69.48
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 32 0.34 2.13 0.00 69.81
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 23 8.22 5.91 4.35 63.43
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 18 1.78 4.44 0.00 76.00
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 14 6.86 16.86 0.00 71.71
【定義】
◆診療科別、手術の術式ごとに平均術前日数、平均術後日数等を集計しています。
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆術前日数は、入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から退院日までの日数を指します。

【解説】
外科では、血管外科の専門医がおり下肢静脈瘤血管内焼灼術の実施患者が60件と最多です。平均術前日数は0日であり、入院した日に実施する場合が多くなっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 33 9.12 77.97 3.03 80.52
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股) 20 8.00 81.05 0.00 80.20
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨) 15 4.33 31.67 0.00 61.80
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(前腕,下腿) - - - - -
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) - - - - -
【定義】
◆診療科別、手術の術式ごとに平均術前日数、平均術後日数等を集計しています。
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆術前日数は、入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から退院日までの日数を指します。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。

【解説】
整形外科では、肩甲骨,上腕,大腿の骨折観血的手術の実施患者が最も多く33件です。回復期病棟にて退院までにリハビリテーションを行うことができます。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 294 1.00 1.00 0.34 75.93
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む) 13 1.00 1.00 0.00 71.85
K2802 硝子体茎顕微鏡下離断術(その他) - - - - -
K2821イ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(縫着レンズを挿入するもの) - - - - -
【定義】
◆診療科別、手術の術式ごとに平均術前日数、平均術後日数等を集計しています。
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆術前日数は、入院日から手術日まで(手術日当日は含まない)の日数、術後日数は手術日(手術日当日は含まない)から退院日までの日数を指します。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。

【解説】
眼科では、白内障に対して行われる水晶体再建術(眼内レンズを挿入)が294名と最も多く、術前日数・術後日数ともに概ね1日です。
血液透析科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K610-3 内シャント又は外シャント設置術 - - - - -
K6147 血管移植術、バイパス移植術(その他の動脈) - - - - -
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - - - - -
K6311 腹壁瘻手術(腹壁に限局) - - - - -
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) - - - - -
【定義】
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。

【解説】
血液透析科では、透析治療に係わる手術が多くなっています。
緩和ケア科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 - - - - -
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術 - - - - -
K6112 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) - - - - -
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) - - - - -
K691-2 経皮的肝膿瘍ドレナージ術 - - - - -
【定義】
◆一入院中に複数の手術を行っていても、主たる手術のみをカウントしています。
◆退院診療科を基準に集計しているため、この集計での診療科が、必ずしも手術実施診療科とは限りません。
◆輸血や創傷処理、皮膚切開術、非観血的整復術などの軽微な手術は集計対象外としています。
◆患者数が10名未満の場合は、プライバシー保護のため掲載しておりません。

【解説】
緩和ケア科では、消化器疾患に関する手術、化学療法のためのカテーテル設置術等が含まれますが一般病棟で治療後に緩和ケア病棟に転棟している患者様と考えられます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 25 0.64
異なる 18 0.46
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 43 1.10
異なる - -
【定義】
◆この指標は、医療の質の改善に資する指標として、播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、処置・手術等の合併症について、患者数および発生率を集計しています。
◆「入院契機が同一」とは、入院時傷病名と退院時傷病名が同じで一入院を通してその治療に専念し、診療報酬算定請求も同じ病名でなされた場合を指します。「異なる」は、
入院中の病態の変化により、入院時傷病名と、最も医療資源を投入した傷病名が異なる場合を指します。

【解説】
敗血症は特定の細菌が血液中に入り、細菌感染が全身性に炎症を起こし重篤な疾患の一つです。 「同一」「異なる」いずれも1%未満の発生率になっています。
手術・処置等の合併症とは、人工透析のカテーテルの不具合や人工股関節の緩みなど、初回治療後の長年の経過により引き起こされているものを指します。
更新履歴
2020/09/14
作成